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エクソソームに効果がないといわれる理由は?今話題のエクソソーム治療について徹底解説!

エクソソームという言葉は最近よく耳にして気になっている方という方もいるのではないでしょうか。エクソソームを調べてみると口コミの中には、効果がないというものもあります。エクソソームはなぜ効果がないと言われているのでしょうか。そして本当にエクソソームは効果がないのでしょうか。

この記事では、エクソソームが効果ないと言われている理由を解説します。エクソソームに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

エクソソーム療法は効果がないといわれる理由とは?

早速エクソソームに効果がないと言われている理由を解説していきます。よくあるのは以下の2つの理由です。

  • 知識やエビデンスの少なさ
  • 製造・管理体制の不明確さ

どちらも不安要素になり得るので、しっかり解説していきます。

知識やエビデンスの少なさが原因

そもそもエクソソーム自体への理解ができていないため、思っている効果が現れないことで効果がないと言われていることがあります。また、エクソソームの治療法によっては回数が必要になることもあります。まずは、クリニックから効果や期間の説明をしっかり受けてください。

また、エクソソーム自体最近、機能や詳細が判明してきています。ただ、胎児への影響やアレルギーなど全ての事象に対するエビデンスがないことも、効果がないと言われる利用としてあげられています。

製造・管理体制が不明確

エクソソームを取り扱う全てのクリニックが同じものを利用しているわけではないので、効果に違いが発生します。

純度の高さによって効果の現れ方が変わることもあります。どこで製造されているか、何由来のエクソソームがどれくらい含まれているかをしっかり表記しているクリニックを選ぶことで、安全に効果を感じることができるでしょう。

エクソソーム化粧品とクリニックでの治療の違い

エクソソームが人気になってきてから、家でも使える化粧品が発売されるようになりました。

化粧品は体内に直接取り入れることができないため、効果が現れにくいと言われています。また、成分によっては安全性を担保できていないものもあるので、お金をかけて悩みを解決するのであれば、クリニックで治療してもらうことをおすすめします。

そもそもエクソソームとは

エクソソームとは、細胞から分泌される極めて小さな(直径50〜150ナノメートル)顆粒状の物質を指します。

かつては細胞内のゴミを排出する役割をもつものと考えられていましたが、ここ20年ほどの研究により細胞間の情報交換を担っていることが明らかになりました。

いわゆるカプセル状の構造をしており、その中にRNAやタンパク質などの情報を持った状態で放出され、他の細胞に取り込まれることで情報伝達を行います。

このエクソソームを利用することで、複数の成分を細胞に届けやすくなります。さらに、もともと細胞間のメッセンジャーであるため、免疫細胞などの影響を受けにくく、成分が劣化しにくいことも特徴です。

エクソソームに期待できる効果とは

細胞レベルから若返ることができるといわれているエクソソームですが、私たちの身体にさまざまな効果を発揮します。主な効果は以下の6つです。

  • 肌のターンオーバーを正常化する
  • 肌のアンチエイジング
  • 抗炎症作用
  • 血管の再生・新生
  • 抜け毛・薄毛の改善
  • 脳への働きかけ

早速、どのような効果があるのか解説していきます。

肌のターンオーバーを正常化する

肌悩みの多くは、肌細胞のターンオーバーの乱れが関係しています。エクソソームには、細胞の保水力を高め、肌バリア機能を整える効果があります。これにより肌のターンオーバーが正常化し、乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎などその方の肌悩みを解決してくれます。

肌のアンチエイジング

エクソソームは皮膚のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を誘導する働きがあり、総合的な皮膚のアンチエイジング効果が期待できます。

肌の真皮層にある線維芽細胞にエクソソームが取り込まれることで細胞が活性化され、「コラーゲン生成が通常の6倍」「エラスチン量が3倍」「細胞増殖が80%増加」するというデータも発表されています。

そのため、お肌に弾力やハリがうまれ、たるみや小じわなど肌の総合的な悩みに高い効果が期待できます。

抗炎症作用

エクソソームには炎症を抑えて肌トラブルを防ぐ効果があります。アトピーやアレルギー反応による炎症にも効果が期待できるため、症状の改善に役立つと言われています。

血管の再生・新生

エクソソームは、血管新生・リンパ管新生・抗炎症・細胞修復促進効果によって血管を若返らせます。

エクソソームは血流にのって全身に到達し傷ついた細胞に集まり、不具合の修正方法を傷ついた細胞に伝え、自力で回復できるように働きかけます。その過程で、傷ついたり老化した血管にも効果を発揮するのです。

また、エクソソームの働きにより細胞のストレス耐性を高める効果も期待できるといわれています。

抜け毛・薄毛の改善

エクソソームを投与することで、毛母細胞の活性化が期待できます。毛母細胞が細胞分裂を行うことで髪の毛がつくられているため、細胞分裂が活発になるとハリ・ツヤのある太い髪がつくられやすくなると考えられます。そのため、抜け毛・薄毛の改善効果が期待されています。

脳への働きかけ

エクソソームは、損傷した細胞を修復し再生する能力があります。この能力は、脳の健康を維持し、認知機能を保つ上で極めて重要です。

脳の神経細胞が健康を維持し、適切に機能することで、記憶・認識・学習能力などの私たちが日常生活で依存する認知機能が保たれます。

エクソソームは安全?

ここまでエクソソームについて詳しく説明してきましたが、安全性はエクソソームを製造しているメーカーによって異なります。有効成分の含有量や濃縮率、さらに原料や製造過程によって効果や安全性は変わってきます。

どうしても不安な方は、製造元をしっかり記載しているクリニックに相談することをおすすめします。クリニックを選ぶときは、価格だけでなく安全性や口コミを確認してください。

また、エクソソームの化粧品は、医療施術に比べると基本的には効果が薄く、安全性も不明瞭なものが多いのが現状です。効果が高く安全性の高い治療を受けるのであれば、医療機関に相談することがおすすめです。

エクソソームの副作用

ここまでエクソソームの効果について紹介してきましたが、治療には少なからず副作用やデメリットを伴います。ここでは、可能性のある副作用をいくつか紹介していきます。

副作用として可能性があるのは以下の3つです。

副作用 症状について
穿刺部の疼痛、赤み、腫れ ・針を刺すことによる痛み・赤み・腫れなど

・症状は数日以内に治まることが多い

アナフィラキシー反応 ・アレルギー反応の最も重篤な症状

・短時間で血圧低下や意識低下などショック状態に陥ることもある

・不安な方は担当医師に相談するのがおすすめ

癌があった場合に悪化する可能性がある がん細胞を含む生体からもらったエクソソームは注入先の細胞をがん化させてしまうこともある

誰にでも副作用が出るわけではないですが、副作用が出る可能性もあることを理解して施術を受けましょう。

また、・エクソソームの中に未知のウイルスがいる可能性があり、輸血される側の安全性を保つため、治療後は献血や輸血ができなくなることもあります。そのようなデメリットがあることも理解しておきましょう。

エクソソームの注入方法

一言でエクソソームの注入と言ってもいくつかの方法があります。ここからはそれぞれの目的や、どんな人におすすめかを解説していきます。自分の悩みに合わせて探してみてください。

注射

悩みの部位が小さくてピンポイントな方におすすめです。肌や関節部分への施術が一般的です。目的によって注入の深さや量を変えられるため、他の施術より細かく設定ができる特徴があります。

施術部位に針を刺してエクソソームを注入するため、痛みがあります。注入の部位や深さによって痛みの程度は異なりますので、心配な方は医師と相談するようにしましょう。

点滴

エクソソームを血管の中に直接注入する施術です。美肌効果だけでなく、発毛や免疫力アップ、その他の全身的な悩みにも効果的です。ダウンタイムがないため、いつでも気軽に受けられる施術です。

全体的に悩んでいる方や、体の調子をあげたい方におすすめです。皮膚などの一部分が気になる場合は、他の施術に比べて効率が低くなる可能性があるので、他の施術を検討しましょう。

ダーマペン

ダーマペンは肌に小さな穴をあけて自然治癒力を向上させる施術です。針の長さを変えることで、肌の状態に合わせて浸透させる場所を調節できます。

注射に比べて痛みが少ないことが大きな特徴です。ただし、ダウンタイムがあり、人によってはアフターケアを丁寧に行う必要があります。

超音波

超音波を利用してエクソソームを肌の奥へと届ける施術です。

肌に穴を開けないため、肌に大きなダメージを与えることがないので、ダウンタイムや痛みがほとんどないことが特徴です。

まとめ

この記事では、エクソソームが効果がないと言われている理由を解説しました。エクソソームにも種類があり、効果があるものとないものがあるため、安さや手軽さだけで判断するのではなく、何を利用しているのかまでしっかり確認してください。

また、エクソソームの治療法にもいくつかあるため、どれが自分の悩みに向いているのかを確認することをおすすめします。

記事監修

点滴療法研究会マスターズクラブ(会長:国際統合医療教育センター所長・元杏林大学教授 柳澤厚生)は最新のエビデンスに基づいた点滴療法を提供する医師・歯科医師・獣医師を会員とするグループです。

欧米では科学的に根拠のある様々な点滴療法が代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。高濃度ビタミンC点滴療法は米国国立衛生研究所(NIH)や国立癌研究所(NCI)が注目し、カンザス大学やジェファーソン大学では卵巣癌、子宮ガン、悪性リンパ腫の患者について臨床研究が進行しています。

キレーション療法はNIH代替医療部門でTACT Studyと呼ばれる狭心症・心筋梗塞に対する臨床研究を、グルタチオン療法は南フロリダ大学でパーキンソン病に対する臨床研究が行われています。キレーション療法は米国で年間100万件以上実施され、高濃度ビタミンC点滴療法は1万人以上の医師が癌治療に採用しています。

私たち点滴療法研究会マスターズクラブの会員は、最先端の点滴療法を提供できるように最新の医学情報を学び、常に患者様が安全に点滴療法が受けられるよう技術を磨いています。

※当サイトの情報は点滴療法研究会の全体で監修されており、会長医師一人の意見によるものではございません。

会長の医師プロフィール

経歴

杏林大学医学部卒、同大学院修了。
医学博士。米国ジェファーソン医科大学リサーチフェロー、 杏林大学医学部内科助教授、杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育センター所長。

詳しい経歴や医師の想いについては、医師のプロフィールのページをご覧ください。

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