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エクソソーム治療はどれくらいの期間で効果が出る?理想的なスパンもあわせて紹介!

近年、エクソソーム治療という言葉が浸透し、多くのかたが美容・健康効果を求めるようになりました。しかし、エクソソーム治療を受けてからの効果が出る期間や施術を受ける頻度など、詳しく知らない方も少なくありません。

この記事では、エクソソームに期待できる効果の詳細や、治療を受ける際の理想的なスパンなどについて詳しく解説しています。

エクソソーム治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

エクソソームとは

エクソソームとは、人体の細胞から分泌される極小の物質です。たんぱく質などが含まれているだけではなく、細胞間の情報を伝達する機能を持っています。

エクソソームは、細胞内や細胞間、血液・尿などの体液にも存在しており、全身を循環して細胞間の情報を伝えているのです。つまり、多くの身体の機能がエクソソームによって成り立っているといっても過言ではありません。

また、近年ではエクソソームが細胞の性質を変化させる働きが持たれていることから、再生医療に用いられるようになっています。

エクソソームに期待できる効果

エクソソームは、細胞間の情報伝達や細胞の性質変化などをもたらす再生医療に利用されていますが、一方では美容に対しても高い効果が期待されています。

ここでは、期待できる美容効果について紹介していきましょう。

皮膚のアンチエイジング

エクソソームを注入することによって、アンチエイジング効果が期待できるとされています。

皮膚の真皮にエクソソームが注入された場合、線維芽細胞が活性化されることでコラーゲンやエラスチンが通常よりも増殖します。これによって肌の弾力が回復し、若々しさが保たれると考えられるのです。

肌のターンオーバーのサポート

エクソソームは、ターンオーバーと呼ばれる肌の生まれ変わりのサイクルを正常化させる効果にも期待されています。

ターンオーバーが乱れると、皮膚のバリア機能の低下や乾燥などの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

エクソソームは、肌の機能を修復して肌の水分量やバリア機能を正常にすることで、ハリつやのある健康な肌を取り戻す効果があると考えられています。

抜け毛・薄毛の改善

エクソソームの機能は、抜け毛・薄毛の改善にも期待されています。

エクソソームを頭皮に注入すると、毛細胞が活性化して毛髪の成長因子の分泌を促すのです。エクソソームの持つ情報伝達機能が、毛根の細胞まで届けるため投薬治療よりも短い時間で、抜け毛・薄毛の改善に期待されています。

従来の薄毛治療薬には女性が使えないものもありましたが、エクソソームを使った薄毛治療は女性も受けられる点が魅力です。

アトピー性皮膚炎の改善

エクソソームには、抗炎症作用を持つサイトカインが含まれています。そのため、アトピー性皮膚炎の症状を和らげる効果が期待されているのです。

アトピー性皮膚炎は、肌のカサつき・皮むけ・湿疹・痒みなどの症状を繰り返し発症します。完全な完治が難しく、長期間皮膚科に通う方も少なくありません。

エクソソームに含まれる抗炎症作用によって、アトピー性皮膚炎の症状を緩和し、肌のターンオーバーをも正常化させるため、肌が健康になっていくのです

脳への働き

エクソソームの持つ抗炎症作用や損傷箇所の回復効果は、脳への働きにも大きな期待が持たれています。

脳梗塞後の回復のサポートや、パーキンソン病・アルツハイマー型認知症に対しての治療効果に高い期待が寄せられており、日々研究がすすめられている分野です。

エクソソームの効果を感じるまでの期間

エクソソーム治療は、1週間〜2週間に1回の治療を3回ほど継続して受けることで、体にとって良い効果があります。ただし、1回の施術で効果を実感できる方もいるため、効果を感じる時期はそれぞれ異なるでしょう。

薄毛やAGAなどの治療には、さらに時間を要するケースが多いです。多くの方が効果を実感し始めるには、半年から1年はかかるものと思われます。

また、施術方法によっても効果を実感するまでの時期や回数は異なります。治療法ごとの効果を感じるまでの回数は以下のとおりです。効果を感じるためにも、継続的に治療が必要です。

施術方法 効果発現目安 効果を感じる回数
エクソソーム注射 2~4週間 1~3回
エクソソーム点滴 2~4週間 5~10回

エクソソームの持続期間と理想的なスパン

エクソソームを用いた美肌効果の持続期間は、個人の肌質や生活習慣が関わってくるため個人差があります。そのため、持続期間も3日〜7日といわれているのです。

美肌を維持したい場合は、1週間〜2週間に1度の施術を受けることが理想といわれています。

エクソソームの持続期間と理想的なスパン

エクソソームを用いた治療をおこなう場合、1回のみで効果を得られる可能性は低いでしょう。中には1回の施術で美容効果が実感できる方もいますが、継続することでより長期間の効果を得ることが可能です。

また、AGA治療の場合は、ヘアサイクルを整える期間を考えて6ヵ月〜1年の期間を考慮しておきましょう。

注射以外にも、点滴やダーマペンなどの施術方法によって効果の発現期間は異なります。

継続して施術を受けるのが理想

エクソソーム治療は、施術を受けた当日から効果が現われるケースは少ないです。細胞を活性化させて肌のターンオーバーを整えるため、効果を感じるにはある程度の時間がかかります。

健康な肌になるには、個々の肌質や肌の状態、ターンオーバーの期間などが関わってくるのです。また、1度きりの施術で効果を維持することは難しく、継続的な施術を受けることにより長期間にわたって効果を維持することができます。

エクソソーム点滴なら何回で効果が出る?

美容効果を得るための施術を受ける場合、エクソソーム点滴は何回受ければいいのか、詳しく解説していきます。

2週間に1度を3回受けるのがおすすめ

エクソソーム点滴の施術を受ける場合、目的によっても異なりますが、美容においては2週間に1度×3回程度が理想的なスパンと考えられています。

1度の施術でも肌が健康になり、うるおいやキメが整ったりつやが出てきたりといった効果を実感できますが、効果を維持したいと思う方は、3回以上の施術を受ける必要があるのです。

AGA目的なら半年

エクソソーム点滴をAGA治療に用いる場合は、正常時より短くなったヘアサイクルの期間を元に戻すためにも半年以上の治療が必要です。

AGAは、ヘアサイクルが短くなり毛髪が十分に成長できない状態にあるといわれています。また、ヘアサイクルが正常に戻るために長い期間が必要であることから、継続治療による時間は短くても6ヵ月〜1年ほど要すると考えておきましょう。

エクソソーム療法を受ける際の注意点

美肌のためにエクソソームの治療を受けたいと考えている方は、エクソソーム療法を受ける際の注意点を覚えておきましょう。ここからは、エクソソーム療法の際の注意点を解説していきます。

効果を実感するまでに期間を要する場合がある

エクソソームを利用した治療は、自分が効果を感じるまでに期間が必要です。ただし、実感するまでの期間には、肌質・肌の状態・生活習慣などが関係してくるため個人差があります。

効果を実感するまでには、1〜2週間が目安です。また、施術方法によってはさらに期間を要する場合もあります。さらに、目的や施術箇所によっても効果がを実感するまでにかかる期間は異なります。

より効果を促すためにも、栄養バランスの良い食事をとったり、睡眠時間を十分にとったりすることも大切です。

施術を受けられない方もいる

エクソソーム自体には化学物質などは使用されていないため、安全性は高い治療法です。しかし、妊娠中・授乳中の方や薬物アレルギーのある方は、施術を受けられない場合もあります。

また、癌や悪性腫瘍の治療をしている方は、施術を受けられない可能性が高いです。なぜなら、エクソソームが癌細胞・悪性腫瘍の細胞を活性化して増やしてしまう可能性も考えられるからです。

施術を検討する方の中で持病がある方は、医師に相談することをおすすめします。

副作用が出るケースもある

安全性が高いと先述したエクソソーム治療ですが、稀にアレルギー反応を起こす方もいます。アレルギー反応の中には嘔吐や血圧の低下などの症状があるため、施術を受ける医療機関で自分の体質などについてしっかりと伝えておきましょう。

また、施術後の腫れが長引いたり、赤みや痛みが強い場合は別の原因がある場合もあります。早めに施術を受けた医療機関に相談するようにしましょう。

まとめ

この記事では、エクソソーム治療の効果や治療期間について解説しました。

美容効果に対して高い期待が寄せられているエクソソームの治療ですが、即効性や永続性は高くありません。

継続的な治療をおこなうことで、長期間にわたっての効果の維持が可能です。2週間に1度×3回のスパンを念頭に、医師と相談しつつ施術を受けるようにしましょう。

記事監修

点滴療法研究会マスターズクラブ(会長:国際統合医療教育センター所長・元杏林大学教授 柳澤厚生)は最新のエビデンスに基づいた点滴療法を提供する医師・歯科医師・獣医師を会員とするグループです。

欧米では科学的に根拠のある様々な点滴療法が代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。高濃度ビタミンC点滴療法は米国国立衛生研究所(NIH)や国立癌研究所(NCI)が注目し、カンザス大学やジェファーソン大学では卵巣癌、子宮ガン、悪性リンパ腫の患者について臨床研究が進行しています。

キレーション療法はNIH代替医療部門でTACT Studyと呼ばれる狭心症・心筋梗塞に対する臨床研究を、グルタチオン療法は南フロリダ大学でパーキンソン病に対する臨床研究が行われています。キレーション療法は米国で年間100万件以上実施され、高濃度ビタミンC点滴療法は1万人以上の医師が癌治療に採用しています。

私たち点滴療法研究会マスターズクラブの会員は、最先端の点滴療法を提供できるように最新の医学情報を学び、常に患者様が安全に点滴療法が受けられるよう技術を磨いています。

※当サイトの情報は点滴療法研究会の全体で監修されており、会長医師一人の意見によるものではございません。

会長の医師プロフィール

経歴

杏林大学医学部卒、同大学院修了。
医学博士。米国ジェファーソン医科大学リサーチフェロー、 杏林大学医学部内科助教授、杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育センター所長。

詳しい経歴や医師の想いについては、医師のプロフィールのページをご覧ください。

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