エクソソームのポテンツァとは?効果や注意点について徹底解説!
美容医療の世界では、日々新しい技術を利用した施術が生み出されています。エクソソーム医療もその最先端美容医療の1つです。
この記事では、エクソソーム医療の中でものポテンツァに焦点を当てて解説していきます。ポテンツァによる施術の特徴や効果、注意点について詳しく解説します。
肌トラブルに悩み、美容クリニックでの施術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
そもそもポテンツァとは?
ポテンツァは最先端の美容機器で、肌のエイジングケアの効果が期待されています。ここでは、ポテンツァについて詳しく解説するとともに、効果についても解説していきます。
ポテンツァとは
ポテンツァとは、マイクロニードルで肌の表面に細かい穴を開け、薬剤を浸透させることで肌の改善を促す最新の美容機器です。
極細の針で肌の表面に穴を開けるダーマペンの進化版ともいわれ、針先から高周波を照射して止血を同時に行う特徴も持っています。
また、ドラッグデリバリーシステムの採用によって、肌表面に浸透させた薬剤を均一に真皮層に届けられます。
ポテンツァにできる・効果
ポテンツァは、治療の目的や肌のタイプに合わせて注入する薬剤の選択が可能です。小じわや毛穴の開き、赤み、ニキビ、ニキビ跡、肝斑など、さまざまな肌トラブルへの効果が期待できます。
このように、ポテンツァはオーダー治療が可能なため、薬剤の種類や出力方法などを変えることでそれぞれにあった最適な治療ができるのが特徴です。
ポテンツァはどのような方におすすめ?
ポテンツァをおすすめする方は、以下のような方です。
- 毛穴の開きが気になる方
- ニキビ跡を無くしたい方
- 美肌を目指したい方
- 赤みが気になる方
- たるみの改善がしたい方
- しわやしみを改善したい方
上記のように、ポテンツァはさまざまな肌トラブルに対応可能です。
ポテンツァは、治療の目的や肌の種類によって薬剤やチップを変えてオーダー治療を行います。そのため、さまざまな肌トラブルの改善に高い効果が期待されているのです。
エクソソームのポテンツァとは?
エクソソームのポテンツァとは、ポテンツァに投与する薬剤にエクソソームを利用して治療する方法です。ここでは、エクソソームについてや、エクソソームを使ったポテンツァの特徴について解説していきます。
エクソソームとは
エクソソームとは、細胞から分泌される極めて小さなカプセル状の物質です。タンパク質やmiRNAなどをエクソソームが他の細胞に運ぶことで、細胞間の情報伝達を可能にしています。
エクソソームはさまざまな細胞で生成されることがわかっており、細胞の種類や状態、環境条件などによって機能が異なります。真皮幹細胞から分泌されるエクソソームは、線維芽細胞のコラーゲン生成を促進してくれるのが特徴です。
このような特徴から、エクソソームは再生医療や美容医療でさまざまな研究や試みがなされています。
エクソソームのポテンツァの特徴
エクソソームのポテンツァの特徴には、以下のようなものが挙げられます。
- 最新の施術で肌を土台から整える
- 少ない施術で効果を実感できる
- ダウンタイムが短い
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
最新の施術で肌を土台から整える
ポテンツァには専用のポンピングチップが採用されており、従来のマイクロニードル治療では難しかった真皮層まで薬剤を均一に浸透させられます。
ニードル×高周波×エクソソームの組み合わせで効果が最大化され、肌を土台から整えることが可能です。
少ない施術で効果を実感できる
ポテンツァは、肌の症状や悩みに応じて薬剤や出力方法を変えられるため、肌に効率よく浸透させることが可能です。
そのため、少ない施術回数で効果を実感できます。
ダウンタイムが短い
ポテンツァは、針先から高周波を照射しながら施術を行います。そのため、肌表面に穴を開ける際の出血を抑制してくれます。
従来のマイクロニードル治療にはなかった機能であり、ダウンタイムが短いといわれてたダーマペンに比べても短いのが特徴です。
エクソソーム以外にポテンツァに使用される薬剤
エクソソーム以外にもポテンツァで使用される薬剤は、主なものは以下の3つです。
- マックーム
- マイクロボトックス
- 成長因子
それぞれの特徴や効果について解説していきます。
マックーム
マックームとは、ポテンツァ専用に開発されてた粒子の細かいPLLA(ポリ乳酸)薬剤です。もともとPLLA薬剤は肉芽腫のリスクがあることから敬遠されていましたが、細かい粒子であるマックームは大幅なリスク軽減を実現しました。
マックームは、数ヶ月から2年ほどかけて体内で水分と二酸化炭素に分解されます。分解されたあとは、コラーゲン生成を促進してくれるのが特徴です。ニキビ跡や毛穴の開きなどの改善に期待されています。
マイクロボトックス
マイクロボトックスには、A型ボツリヌス毒素から毒性を取り除いたA型ボツリヌストキシンを使用しています。ボトックスは、筋肉に注射すると一時的に筋肉を弛緩させる働きがあります。
ポテンツァの施術では、ボトックスを皮膚の浅い層に注入し、皮膚の表面から真皮層へ均一に浸透させることが可能です。そのため、筋肉の動きは残したままで小じわの改善やハリのあるお肌、毛穴の引き締め効果があります。
成長因子
皮膚の治癒過程の活性化や、細胞増殖を促進するタンパク質の総称が「成長因子」です。成長因子には、以下のような効果があります。
- 加齢とともに衰える生物活性を高める
- 傷ついた細胞の再生を助ける
- コラーゲンやエラスチンの生成を促進する
- ターンオーバーを促進する
様々な細胞に特有の成長因子があり、さらに保湿成分やアミノ酸などが配合された薬剤を投与することで、しわの改善やハリ・弾力のある肌へと導いてくれます。
エクソソームのポテンツァのメリット・デメリット
エクソソームのポテンツァには、さまざまなメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。メリット・デメリットを理解したうえで、施術を受けることが大切です。
メリット
エクソソームのポテンツァのメリットには、以下のようなものがあります。
- ダウンタイムが短い
- 回数が少なくても効果を実感しやすい
- 肌の土台から整えられる
ポテンツァに採用されているポンピングチップにより、エクソソームを真皮層まで均等に浸透させることが可能です。そのため、従来のマイクロニードルよりも少ない回数で効果を実感しやすいでしょう。
また、針先から高周波を照射することで施術の際の出血も抑えてくれるので、ダウンタイムが短くて済むのが特徴です。エクソソームとポテンツァが組み合わさることで、肌の土台から整えてくれます。
デメリット
エクソソームのポテンツァのデメリットには以下のようなものがあります。
- 従来のマイクロニードルに比べて値段が高い
- 場合によって術後に赤みや腫れが生じる
エクソソームは、美容業界や再生医療などで注目される最先端医療で、施術費用は比較的高い治療法です。投与する量や濃度によって値段は変動しますが、他の施術方法よりも高い傾向にあります。
また、人によって赤みや腫れが生じる可能性もありますが、ほとんどの場合は1〜2日で収まります。メイクは翌日から可能なので、ファンデーションやコンシーラーで隠せるのであまり気にならないでしょう。
エクソソームのポテンツァに関する注意点
エクソソームのポテンツァは肌の治療にとても有効ですが、注意しなければならない点もあります。注意すべき点を理解をしていないと、思うような効果が得られなかったり、そもそも施術を受けられなかったりする可能性があります。
施術を受けられない方がいる
エクソソームのポテンツァを受けられない方は、以下のような方です。
- 妊娠・授乳中の方
- 皮膚が弱い方
- 特定の疾患がある方
- 施術部位に金属が入っている方
薬剤や高周波が身体へ影響がないとは限らないため妊娠・授乳中は受けられません。また、皮膚が弱い方にもおすすめできません。あえて負担をかけて回復を促す施術なため、皮膚疾患などがあるとさらに悪化させてしまう可能性があるからです。
少しでも自分の中で不安な要素がある場合には、カウンセリング時に医師に相談すると良いでしょう。
施術後のスキンケアに注意する
エクソソームのポテンツァの施術後1週間は、スクラブやピーリング製品を利用するのは控えましょう。
また、施術後すぐに赤みや乾燥を感じる場合には、鎮静効果のあるマスクパックが推奨されています。施術後すぐに鎮静用の美容パックを行うクリニックも多いです。
さらに、施術後には一時的に肌荒れやニキビができる場合がありますが、日々の紫外線のケアなどをしっかりと行うことが大切です。
まとめ
この記事では、最先端美容医療の1つであるエクソソームのポテンツァについて紹介しました。ポテンツァによる施術は、エクソソームを肌の表皮から真皮層に均一に浸透できるので、あらゆる肌トラブルの改善に高い効果が期待できます。
いくつかの注意点に気をつければ、ダウンタイムの短さや効果を実感するまでの早さなど、メリットの多い施術方法です。
肌トラブルに悩んでいる方は、この記事を参考にエクソソームのポテンツァを検討してみてはいかがでしょうか。
記事監修
点滴療法研究会マスターズクラブ(会長:国際統合医療教育センター所長・元杏林大学教授 柳澤厚生)は最新のエビデンスに基づいた点滴療法を提供する医師・歯科医師・獣医師を会員とするグループです。
欧米では科学的に根拠のある様々な点滴療法が代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。高濃度ビタミンC点滴療法は米国国立衛生研究所(NIH)や国立癌研究所(NCI)が注目し、カンザス大学やジェファーソン大学では卵巣癌、子宮ガン、悪性リンパ腫の患者について臨床研究が進行しています。
キレーション療法はNIH代替医療部門でTACT Studyと呼ばれる狭心症・心筋梗塞に対する臨床研究を、グルタチオン療法は南フロリダ大学でパーキンソン病に対する臨床研究が行われています。キレーション療法は米国で年間100万件以上実施され、高濃度ビタミンC点滴療法は1万人以上の医師が癌治療に採用しています。
私たち点滴療法研究会マスターズクラブの会員は、最先端の点滴療法を提供できるように最新の医学情報を学び、常に患者様が安全に点滴療法が受けられるよう技術を磨いています。
※当サイトの情報は点滴療法研究会の全体で監修されており、会長医師一人の意見によるものではございません。
会長の医師プロフィール
柳澤 厚生
- 点滴療法研究会マスターズクラブ 会長
- 国際オーソモレキュラー医学会 会長
- 鎌倉元気クリニック 名誉院長
経歴
杏林大学医学部卒、同大学院修了。
医学博士。米国ジェファーソン医科大学リサーチフェロー、 杏林大学医学部内科助教授、杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育センター所長。
詳しい経歴や医師の想いについては、医師のプロフィールのページをご覧ください。
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