エクソソーム豊胸とは?施術の特徴や副作用・流れを徹底解説!
※当記事は点滴療法研究会及び属する医師が監修した記事ではありません
美容整形の1つである豊胸術では、より自然な形や質感を求める女性が多く、そのために様々な方法が開発されています。その中でも注目されているのが、「エクソソーム豊胸術」です。
エクソソームは、その名前の通り細胞外に分泌された小さな細胞の小体であり、幹細胞から分泌され、細胞を修復する機能があります。ただ、「エクソソームの豊胸って実際どうなの?」と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「エクソソーム豊胸」による豊胸法の特徴について紹介します。エクソソーム豊胸を考えている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
エクソソームとは
エクソソームは、細胞内で形成され、細胞外に放出される小さな細胞外小胞体の一種です。エクソソームは、膜で覆われた小胞体であり、卵形や球形をしています。
主に、プロテイン、mRNA、miRNA、リクエスト抑制要因などの生体物質を含んでいます。エクソソームは、多くの種類の細胞で生成されることがわかっており、機能は細胞種、細胞状態、環境条件によって異なることが報告されています。
参照元:東京都健康長寿医療センター研究所
エクソソーム豊胸の特徴
エクソソーム豊胸は、美容整形の一種で、自分自身の脂肪を利用してバストアップやバストの形状改善を行う施術です。
そんなエクソソーム豊胸にはどのような特徴があるのかをみてきましょう。
脂肪の定着・再生率が高い
エクソソーム豊胸の大きな特徴は、脂肪の定着・再生率が高いことです。一般的なバストアップ施術では、脂肪注入を行う場合が多いです。この場合の施術は脂肪が吸収されることが多いため、効果が持続しないという問題があります。
しかし、エクソソーム豊胸では、脂肪に含まれるエクソソームを利用することで、吸収される脂肪の量を減らし、脂肪の定着・再生率を向上させることができます。
ダウンタイムの症状が軽減されやすい
エクソソーム豊胸術の特徴のひとつは、手術後のダウンタイムが短いことです。注入されるのは自分自身の脂肪細胞ですが、エクソソームを交えて注入することで、脂肪細胞の生着率が高く、膨らみが長く持続することが期待されます。
また、生着率が高いため、歩行や軽作業は翌日から可能です。
しこりができにくい
他の脂肪注入治療に比べて、術後にしこりができにくいことがエクソソーム豊胸術の良い点です。エクソソームは、自己脂肪の細胞質に含まれる細胞外小胞体に含まれるシグナル分子を活性化させ、細胞の成長因子を分泌します。
それによって豊胸した脂肪細胞は、他の手術に比べてダメージが少なく、術後の違和感も少ないです。
手軽で費用が比較的安い
他の豊胸法に比べて費用が比較的安く、施術時間も短いです。ダウンタイムも短く、日常生活にすぐに戻れるため、職場復帰もしやすいでしょう。また、脂肪が取り出される必要がなく、入浴の際の制限もありません。
エクソソーム施術の副作用
豊胸術に伴うダウンタイムは多くの女性にとって大きな懸念となりますが、エクソソーム豊胸においては、ダウンタイムが短く、腫れや痛みなどの症状が軽減されることが特徴とされています。
しかし、全ての施術方法には必ずリスクが伴います。施術時に痛みやかゆみ、赤みが出る場合があり、また、注射針の穴から細菌感染が起こる可能性もあります。
また、施術後の経過観察も重要です。乳房が硬くなる、皮膚がかゆみを生じる、熱感や赤斑が現れる等の症状が発生した場合は、すぐに施術医に相談しましょう。
豊胸術を受ける際、施術内容や注意事項などはしっかりと確認することが大切です。
エクソソームの豊胸はどのような人におすすめ?
エクソソームの豊胸は以下のような人におすすめです。
- 自然なバストアップを希望する人
- 手術を受けるのが怖い人
- 妊娠や授乳でバストが小さくなった人
- 年齢やダイエットによってバストが萎んでしまった人
- 短時間の手術で希望するバストサイズに達したい人
- 術後のリカバリー期間が少ない方が良いと思っている人
- リスクや副作用を抑えた施術を望む人
エクソソーム豊胸は、比較的痩せている人に向いています。脂肪注入と比べると、脂肪吸引が不要であるため、施術後のダウンタイムが短くなるとされています。日常生活に制限が少なく、即日仕事に復帰できるというメリットもあるため、忙しい現代女性にも大変人気です。
ただし、施術前には必ずカウンセリングを受け、何らかの疾患を持っていないか、受けることができるかなどの診断が必要となります。
エクソソーム豊胸は施術効果が持続しやすいため、自然な美しさを追求したい人、または何度も豊胸に通わずに済む方法を探している人にはおすすめです。しかし、個人差があるため、考慮して決めるようにしましょう。
エクソソームの豊胸施術の流れ
エクソソームの豊胸施術の流れは以下の通りです。
- カウンセリング
- デザインの確認
- 施術
- アフターケア
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.カウンセリング
施術前には、必ずカウンセリングが行われます。
カウンセリングでは、現在のバストサイズや形、理想的なバストのイメージなどを医師と共有し、施術方法やリスク、費用などについて詳しく説明を受けます。
2.デザインの確認
次に、デザインの確認が行われます。医師がバストの形と位置を決めるために、計測をして、提案するデザインを確認します。患者さんの要望や体形に合わせて、バストの形をデザインすることになるでしょう。
3.施術
デザインが確定したら、施術が行われます。エクソソーム注入豊胸法は、点滴のような細い針で脂肪組織に含まれている幹細胞から分泌されるエクソソームを注入するという方法です。
エクソソームには、脂肪細胞を増殖させる因子が含まれており、自然な形で豊胸することができます。
4.アフターケア
施術後には、アフターケアが必要です。施術直後は腫れや痛みがあることがありますが、通常は数日で治まります。
また、施術後には医師から指示された処方薬を飲むこともあります。術後数週間から数ヶ月後に、バストの形と大きさが定着するでしょう。定期的なフォローアップで、経過管理を行いつつ、美しい胸を維持します。
他にはどのような豊胸手術方法がある?
美容整形外科で行われる豊胸手術には、シリコンバッグ豊胸、ヒアルロン豊胸、脂肪注入豊胸があります。
それぞれの方法には、メリット・デメリットがあります。
シリコンバッグ豊胸 | ・シリコン製の袋(バッグ)にシリコンゲルを入れて豊胸する方法。
・手術時間は比較的短い ・バッグの位置や大きさによっては形が不自然になることがある |
ヒアルロン豊胸 | ・ヒアルロン酸注射によって豊胸する方法。
・手術時間は短く、痛みが少ない ・ヒアルロン酸が吸収されてしまうため、定期的に注射を受ける必要がある |
脂肪注入豊胸 | ・自分の体脂肪を採取し、加工して乳房に注入する方法。
・豊胸費用は他の方法に比べて高め ・違和感が少なく、自然な形状を手に入れることができる |
シリコンバッグ豊胸
シリコン製の袋(バッグ)にシリコンゲルを入れ、バストに挿入する方法です。バッグの形状や大きさを調整することで、個人の希望に合わせた形に整えます。形が綺麗に作られるため、自然なバストに近づけることが可能です。
また、患者特有の体型に合わせてカスタマイズすることができます。施術後は、しばらくの間、バストを固定するための特殊なブラジャーを着用します。
デメリットは、シリコンバッグの形状を変えることができないため、戻し性が劣ることです。また、挿入したバッグが漏れたり、破裂することもあります。脂肪注入豊胸と比較して、副作用が多く、メンテナンスの必要があるという点も不利となるでしょう。
ヒアルロン豊胸
ヒアルロン酸をバストに注入し、ボリュームアップする方法です。
注入する箇所を調整することで、個人の希望に合わせた形状に整えます。また、ヒアルロン酸は人工的な物質ではなく、人体内に存在する成分のため、アレルギー反応や異物感が出にくいです。
デメリットとしては、ヒアルロン酸の効果が一時的であることが挙げられます。主に半年〜1年程度で効果が薄れてしまいます。また、注入する量が多くなるほど価格が高くなり、バストの形状を変えたい場合や、施術を複数回受けることが必要になる場合があります。
脂肪注入豊胸
自分自身の脂肪を採取し、バストに注入する方法です。ヒアルロン酸注入のようにバストの形状を自由に変えることができます。また、自分自身の脂肪を使用するため、アレルギーや異物感がなく、ナチュラルなバストに仕上がることが特徴です。
一方、脂肪注入の効果は一時的です。脂肪の一部が吸収されてしまうため、施術後のバストの形状が変化する場合があります。また、脂肪への吸収が起こりやすいため、1回の施術で十分な大きさのバストを作ることができない場合があります。
それぞれの方法には良い点と悪い点がありますが、個人の希望や体質、バストの形状に合わせて選択しましょう。
まとめ
エクソソーム豊胸とは、自分自身の脂肪細胞から取り出されたエクソソームを注入する方法で、自然な形や質感を実現できるとされています。
副作用は少なく、施術の流れも比較的簡単です。手術の前には必ずドクターと十分な相談をして、自分にとってベストな選択をしましょう。